LGBTの理解が加速。自分らしく生きることが出来る時代へ!
日経流通新聞の2021年上期ヒット商品番付の東前頭筆頭に「ジェンダーレスファッション」(性別を問わないファッション)があげられました。
背景には、社会全体として多様性を受け入れようとする機運の高まりがあります。
性的志向などを理由にした差別をオリンピック憲章でも定められています。
また、宇多田ヒカルさんが自身がノンバイナリーであることをカミングアウトして話題となりました。
※ノンバイナリーとは、簡単にいうと自身の性自認・性表現に「男性」「女性」といった枠組みをあてはめようとしないセクシュアリティのこと。
P&Gが2021年4月に実施したインターネット調査によると、国内でLGBTQを自覚する人の割合は
10代 19.2%
20代 14.6%
30代 9.3%
40代 8.1%
50代 7.8%
60代 6.9%
全体 9.7%
いるそうです。
10人に1人が該当するという結果を皆さんはどう思いますか?
私はもっと、少数なのかと思ってました。
特に10代、20代の割合が高いのに驚いております。
10人に1人とは左利きの人より割合が高く、左利き用の商品が販売しているのと同じで、
性差を問わないジェンダーレスの取り組みはこれからのマーケティングや商品開発に欠かせない要素になっていくのは当然のことなのでしょうね。
LGBTQのQって何?
ちらみにLGBTはレズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(体と性とが一致しない人)の略ですが、今ではQが加わってLGBTQと呼ぶそうです。ちなみにQはクエスチョニングを表し、性的志向を見極める過程にある人を指すそうです。
先ほどの割合で10代が多かったのは、性的志向を見極める過程の若者が多いってことでしょうか?
LGBTQ 様々な業界で取り組みが広がっています
■無印良品
■オリエンタルランド
■コクヨ
履歴書で氏名の横にあった性別欄をなくしたものを発売。
背景には就活生から性別を明らかにすることを望まないという声の高まりがあるそうです。
■トンボ
カッシーブログ☞ ジェンダーレスの影響?学生服からスカートが消えちゃうの?
ダイバーシティで「はだいろ」「美白」も消える!
ダイバーシティとは、多様性を意味します。年齢、性別、人種、国籍など多様な属性から価値・発想を取り入れ企業の成長と個人の幸せにつなげようとするビジネスの戦略のことです。
今、多様性に配慮を欠くと企業にとっては経営リスクに直結します。
SNSが発達している今、人権への対応を誤れば、ネットで不買運動などが起こり、会社の経営に影響を与えてしまいます。
日本の花王もすべての商品で「美白」といった表現をなくし、今後は「ブライトニング」という言葉を使うようです。
ちなみに「ブライトニング」とは肌を明るくすることで、化粧品各社は肌を白く見せることから明るく見せるということに訴求を変えていくことになりそうですね。
簡単なようで意外と大変なことかも知れませんよ、これは!
日本人は太古の昔から 美白に強いこだわりがあるのをご存じですか?
日本人はなぜ、白い肌に憧れが強いのか?
白い肌になりたいと日本人が意識したのは、飛鳥・奈良時代にさかのぼります。
白粉(おしろい)など多くの化粧品が中国から日本に伝えられました。
その後、平安時代には男女の貴族たちは白粉を塗って肌を白くし、
白粉は高級品だったので、白い肌は美しさと同時にステータスの象徴でした。
「肌の白さは美しさ」という概念がこのころから日本人に定着したそうです。
肌の白さへの思いは今も変わらず、脈々と現代の日本人に受け継がれているのです。
美白を謳うことが出来なくなり、肌を明るくするという表現、1300年前から脈々と受け継がれる美白好きの日本人に刺さるのでしょうか?
今後が楽しみです。
カッシーブログ☞ 余計な一言を言わないために、どんどん言葉遣いが丁寧になっていく!!
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