風邪をひいたら、家で休むことは当たり前。昔から医者に必ず言われてきました。
しかし、つい最近まで会社でも「風邪です」と言っても、あっ。そう とか、慰め程度に
お大事に。とか、自分で調整して早く帰りなさいという感じでした。
医者が診断で「風邪」といって薬を1週間分処方されて、家で休みなさいと言っても
世間がそれを許さなかった感じがしますよね。
そして、製薬会社の風邪薬も医者と真逆のこと言ってました。
「風邪でも、絶対休めないあなたへ。」これは、昨年までのエスエス製薬の「エスタックイブ」のキャッチコピーです。
なんか、バブルの頃のリゲインの「24時間戦えますか?」のコピーと通じるものがありますよね。
この、「風邪でも、絶対休めないあなたへ。」のコピーは2016年頃から問題視する声があがっていたようです。決定的になったのは今年、新型コロナで無理して働くことの感染拡大の懸念から、風邪程度で休むことを許さない労働環境を追認するキャッチコピーは、いかがなものかと反発の声が高まったようです。
結果、今年のエスエス製薬の風邪薬のキャッチコピーは、「今すぐ治したいつらい風邪に。」となんとも平凡なコピーに変わりました。
対して、競合である今年のシオノギ製薬の風邪薬「パイロンPLシリーズ」のキャッチコピーは、
「かぜの時はお家で休もう!」というコピーを打ち出し、SNS上では「当たり前のことを
よく言ってくれた」と好意的なコメントの反響が多かったらしいです。
今までは風邪はひき始めが肝心とCMで言いながら、仕事を休ませないコピーは矛盾してましたよね。
近年、インフルエンザだけが特別扱いされ、発症後5日間は
出社禁止や学校でもインフルエンザの生徒が増えると学級閉鎖をする措置が取られてきましたが、コロナウィルスの影響で風邪かコロナか分からないまま、出社し のちにコロナとわかり、感染拡大したなど、リスクを考え、コピーも優しい表現になっていったのでしょう。消費者はこの優しい表現を「薬を売る側に、薬を飲んで頑張れといわれるのではなく、休めと言われるのがいい」と好意的に受け止めてます。
今の時代、商品を売るには、効能効果や商品特性を伝えるより、消費者心理に寄り添ったコピーのほうが、売上の「効果」はあがるのかも知れませんね。カッシーブログ☞懐かしい、石油ストーブが売れている!
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