学生服からスカートが消えちゃうって本当?

zhishusangによるPixabayからの画像
ツッパリやルーズソックスに、腰パン。学生服は中高生のファッションアイテムとして世相を反映してきました。
今、ジェンダーレスの影響等で男女ともにズボンを標準とする学校が増加しているのをご存じですか?!
そもそも、学生服は着崩して個性を出したい学生とそれを阻止したい先生の戦いでもありました。
ブレザー制服の誕生
ブレザーの制服は、詰襟の学ランを昭和の不良学生が作り上げた「長ラン」「短ラン」などの変形学生服に対抗して導入された経緯があります。学ランとは学生が着る蘭服(ランフク)を表し、学ランの原型は当時の帝国大学、今の東京大学が1886年に導入したのが最初と言われてます。ちなみにセーラー服は大正時代に、その頃イギリス海軍の制服のセーラー服が大流行し、子供服や女性のファッションにも人気を博していたようで、その流行を学校の制服として日本で初めて導入したのが、京都にある平安女学院と言われてます。(色々諸説があるようですが。)
昭和の不良中高生はドカンにパーマ、網サンダルを履いて闊歩しており、本当に怖かったです。それに、たばこは当たり前でシンナーとかも吸ってる人もいたりしましたね。
そんな中、1984年に今では一般的となったチェック柄のズボンやスカートをトンボが開発し、画期的なスタイルとして注目を集め、徐々に学ランを取り入れる学校が少なくなっていきました。
1986年にフジテレビで放送した中山美穂主演のドラマ「な・ま・い・き盛り」で中山美穂さんの制服姿はかわいいと注目されてましたねー
ブレザーの終焉
1998年頃、そのブレザーが着崩れ始めました。男子はズボンを腰まで下げる「腰パン」、女子は短く巻き上げたスカートにルーズソックス、シャツの裾を出して胸元を緩めるなどして、ルーズなファッションとして徐々に浸透してきました。
メーカーもこれに対抗して着崩しがしにくい制服を開発。スカートを巻き上げるとブリーツと呼ばれる折りひだが崩れるようにしたり、リボンやネクタイもすでに結んであるものを胸元に留めるタイプに変更したりしました。
ちなみに現在でも高校生の学生服のタイプでは、男子が「学ラン」41%、「ブレザー」49%、女子が「セーラー服」9.8%、「ブレザー」75.2%になっているようです。
学生服で自己表現をしなくても いい時代になった
最近は、極端な着崩しをしている学生の数は減ってきているようです。理由は自己表現を学生服でしなくても SNSの発達により表現できるツールが出来たためと言われてます。また、別の理由として推薦入試やAO入試対策として着崩しはせず、学校にはまじめな恰好で通う生徒が増えてきているとも言われてます。
男女ともにズボンを標準とする学校が増加中
制服メーカーの「トンボ」によると、2019年に納品した中高生の学生服のうち女子生徒にズボンを導入した学校は450校あるそうです。多様性の時代と言われる近年、教育の現場でも「LGBT]への対応が浸透してきているようですね。
他の理由として、防寒や日常の動作など実利面を重視し、標準として採用している学校が増えているとのことです。
ちなみに私の息子の横浜の中学校は学ランですが、始業式や終業式、その他学校の公式行事以外は、男女ともに指定のジャージで通学しています。
もしかしたら、この先、学生服というものがなくなってしまうかも知れませんね。
毎日、ドカンを履いて、ほっそ~いベルトをしている不良に遭遇しないかドキドキしながら通学していた昭和時代が懐かしく思います。
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