フェイクお肉を食べて感じたこと
最近、焼肉屋が流行ってますね。コロナ禍において焼肉屋は換気がしっかり出来ていることが話題になっており、業態を変えて焼肉屋にする会社も多いそうです。現に居酒屋の「和民」も居酒屋業態の店舗を「焼肉の和民」に転換していくとしています。
私は近所に焼肉ライクがあり、よく利用しています。
ここの換気はなんと2分30秒で全体の空気が入れ替わっているそうです。安くて美味しいし、間仕切りがあり一人客も大歓迎だし、その上コロナ感染のリスクも少なければ、流行るのも当然かもしれません。私が行った昼下がりの時間帯でも満席でした。
いつものバラカルビを頼もうかと思って、タッチパネルメニューを操作していたら、面白いメニューを見つけました。
その名も「NEXTカルビ」「NEXTハラミ」。大豆を原料とした植物性のフェイクお肉で一般的な焼肉と比べて脂質が半分以下でたんぱく質が2倍あり非常に栄養価が高い商品だそうです。
今まで、フェイクお肉を食べたことがなかったので、挑戦しようと思いましたが、さすが焼肉ライク、フェイクとリアルを食べ比べるセットがありました。
NEXTカルビ&NEXTハラミ 匠カルビ&匠ハラミセット(200グラム1180円)を注文しました。
焼肉が到着してビックリ!フェイクお肉はタレがついていて 焼かれた色になってます。でも、これを焼いて食べます。
さっそく、焼いて食べてみましたが、そもそも色がついているのでどれくらい焼いたらよいのかわかりませんでした。食べてみると食感もあり、なかなかのお味でした。でも私にはタレがちょっと甘すぎましたね。そもそも焼肉ライクのお肉は美味しいので、食べ比べてしまうとリアルのお肉のほうがやはり美味しいですね。
でも、背景には世界人口増加による将来のたんぱく質不足、畜産の拡大による環境負荷の懸念、などがあり、それに取り組んでいる 焼肉ライクに敬意を表します。改良を重ねてさらに美味しいフェイクお肉が出来るのではと期待しています。
フェイクお肉は欧米が先駆け
矢野経済研究所によると2020年の世界市場規模(植物肉・培養肉の合計出荷ベース)で2572億円。2030年には約7倍の1兆8723億円になると予想されております。
環境面から菜食主義を貫く人が多く、ベジタリアンの中でも乳製品や卵など動物性の食品を一切食べないヴィーガンと呼ばれる方たちが沢山おります。
肉を食べることで環境への負担が大きくなるのをご存じでしょうか?
家畜を育てるのに沢山のエネルギーや食糧が使われその環境負担は排気ガスより大きいと言われてます。今、世界のキーワードは持続可能な社会ですが、お肉を食べ続けると持続不可能な社会になってしまうとも言われてます。
ミートフリーマンデーって知ってる?
元ビートルズのポールマッカートニーとその娘が地球環境保護を目的としている活動です。
文字通り、週に1一度月曜日だけお肉を食べるのをやめるという活動です。
ミートフリーマンデーを立ち上げるきっかけが2006年に国連が発表したレポートと言われてます。
「地球温暖化は畜産動物が空気中のメタンガスを発生させるのが一番大きな原因である」と記述されおり、この事実に大きな衝撃を受けたそうです。地球上には約15億頭の牛がおり、牛は4つの胃を持っています。特に第一胃が一番大きく、容量は150~200ℓにもなるそうで、第一胃に存在するメタン細菌と呼ばれる微生物群がメタンとなり、ゲップやおならとして空気中に放出され地球温暖化の大きな原因の言われてます。
2018年にポールマッカートニーが来日し、ポールからアドバイスを受けた東京都は都庁にミートフリーマンデーを導入し、2018年10月より東京都庁の職員食堂で毎週月曜にベジメニューの提供がスタートしました。職員だけでなく、観光客など一般の方も利用可能だそうです。
日本市場はどうなの?
2020年に潮目が変わり、食品業界では、不二製油グループや、食肉大手が商品を相次いで投入。伊藤ハムが大豆ミートの「まるでお肉シリーズ」、日本ハムが「ナチュミート」を発売しております。小売り業界でもイオンがパスタなど9品を植物由来に置き換えたPB商品「Vegetive」を出したり、コンビニ各社でも商品を強化し始めてます。
また、ドトールコーヒーでも2020年9月から植物性パティを使ったサンドイッチをメニュー化しました。ドトール ニュースリリース

ドトール 全粒粉サンド 大豆ミート ~和風トマトのソース~
全粒粉入りパンに大豆を原料とした大豆ミートハンバーグを使った商品で大豆とは思えないお肉のような食感が人気のようです。
日本ではこれから人口が減っていくので、世界人口が増加と言われてもピンと来ないかもしれませんが、今まで輸入して食べれていたものが輸入できなくなってしまう可能性が高いです。日本の食料自給率は2020年で37.82%です。多くを輸入に頼っているのが現状です。
また、日本で食べ残しや売れ残りで食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」の量は年間で600万トンを超えて、毎日大型トラック(10トン車)1700台分が廃棄されているようです。
この先、我々は食品に関する考え方を真剣に改めたほうがいいと思います。
この先の地球のために、日本のために。。
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