なぜ献血する人が減少してるの?2027年、日本は輸血が足りず大問題に
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、献血協力者の数が減少しています。
献血バスの主な平日の配車先は企業や大学なのですが、在宅勤務やリモート授業などのコロナウィルスの感染防止措置がとられ、予定していた献血バス会場の中止が相次いでいます。
コロナが収束すれば、また今まで通り、献血バスが企業や大学に赴き、献血する人が戻ってくるのでしょうか?
そうではありません!
実は、この先の日本では、とんでもない事態が起こる可能性があるのです。
献血者が回復しても、2027年に輸血用血液が不足する!!
輸血の需要がピークを迎えるのが2027年。この年、輸血用の血液が不足して深刻な社会問題になることが予想されています。
少子化によって供給者である献血者の血液を高齢者の需要者が上回ってしまうのです。
これまで献血は主に10代から30代の献血によって血液供給が行われ、50歳以上の人に多く使われてきました。
日本の少子高齢化によって、この需要と供給のバランスが大きく崩れてしまうのです。
具体的には、2027年に延545万人に献血者が必要なのに対して、459万人分の献血者しか集まらず、約86万人分が不足すると言われてます。
輸血で使われる血液は何に使われているかご存じですか?
ドラマとかでケガで大量出血して輸血するシーンを見かけるので、ケガの手術などに使われる事のイメージがありますが、実はそうではありません。
ケガなどに使われる血液は全体の4%程度にすぎないのです。
多くは血液製剤として、がんや白血病などの病気の治療に使われているのです。
日本人の2人に1人が がんを患うと言われていますが、高齢化社会になり、ますます
血液製剤の需要が高まっていくことが予想されます。
血液は長期保存ができない
血液には、生きている細胞が入っているため、長期保存ができません。そのために
絶えず多くの人の献血協力が必要になっているのです。
この先 どうやって、献血者を増やすの?
- 若者への献血の啓発強化をしていく。
2019年度の献血者の総数は493万人でしたが、1994年度は661万人でしたので168万人も3割近く減少しています。今後、献血者を増やすには相当の啓蒙活動が必要になってくるでしょう。
※厚生労働省年代別献血者数と献血量の推移こちら
- 今、献血が可能な年齢は16歳から69歳ですが、その年齢制限を緩和すること。
実は、1999年に上限年齢を64歳から69歳に引き上げています。今後、さらに引き上げが必要かもしれません。老々介護ならぬ、老々献血。健康なお年寄りから血を分けてもらう、そんなことも現実としておこりえるでしょう。
- 海外からの血液の輸入。
人種が違くても血液型が同じなら、輸血は可能です。今後、海外からの輸入も政府や視野にいれているのでしょうか?
世界全体で多い血液型は、何型?
日本人の血液型の割合はA型4割、O型3割、B型2割、AB型1割とおおよその構成ですが、世界全体をみるとO型が一番多く、A型、B型と続きます。
中南米は特にO型の比率が多く、コロンビアとベネゼエラはO型率100%だそうです。
この先、日本では病院に運ばれても、輸血用血液が足りなく適切な治療を受けられない可能性もあります。
病院にいけば助かるという常識が崩れ去るかもしれませんね。
医学の進歩も必要ですが、血液の不足をどうにかしないと、高齢化社会の豊な老後は訪れないような気がしてなりません。
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